人間以外の霊長類の笑い声
人間以外の霊長類の笑い声
チンパンジーや、ゴリラ、ボノボ(ピグミーチンパンジー)、オランウータンは、取っ組み合いや追っかけっこ、くすぐりあいなどの遊びにおいて、人間の笑い声のような声をあげる。
チンパンジーのこの種の行動は、野生状態でも飼育下でも記録されている[1]。くすぐられる、追いかけられるといった受身の側のチンパンジーが笑うことが多い。人間とチンパンジーは、腋の下や腹など、くすぐられた際に笑いが生じやすい体の領域(くすぐったい領域)が共通している。
プレイ・フェイスは遊びを誘う時や一人遊びでもよく見られるが、笑い声が起こるのは他者との遊びが始まってからである。チンパンジーは大人になってからも笑う(遊ぶことが減るので頻度は下がる)。
人間との相違点として、人間は笑い声が伝染して多数が一斉に笑うことがあるがチンパンジーにはそのようなことが無いということや、野生のチンパンジーには言語によるユーモアや、嘲笑、他者を笑わせる「おどけ」が見られないことなどが指摘されている[2]。
また、チンパンジーの笑い声は呼気と吸気が交互に繰り返されることが多い点と、しゃがれ声であるという点で人間の笑い声と音響的に少し異なるとされる。この違いは、人間が言語能力を発達させる方向に進化・適応した結果かもしれない。
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