シチュエーション・コメディ | 笑いヨガには、福来たる!世界は愛と笑いに満ちている!!

シチュエーション・コメディ

シチュエーション・コメディ

シチュエーション・コメディ(situation comedy)はコメディのジャンルのひとつ。

そもそもは、「スラップスティック」の対義語として使われ、ストーリー性の強い長編コメディを指す。シットコム(sitcom)の語源でもあるが、通常、「シットコム」と使う場合は、「シチュエーションコメディ」の中の特定の傾向を持つ作品を指すことが多い。


シチュエーション・コメディ シットコムの特徴

一般的に、「シットコム」(sitcom)という言い方をする場合、狭義においては、概ね、以下の要素を持つ、ラジオ、もしくはテレビ番組を指す。

連続ものだが原則として1話完結で、回をまたがる物語のつながりや進展は希薄である。

主要な登場人物はほぼ一定。メンバーがたまに変化したり、ゲストが登場したりすることはある。
主要な舞台が固定されている。

このような設定のもとで、毎回事件が起きるなどして生じるコミカルな状況が描かれる。

このスタイルのコメディは、イギリスにおいてラジオドラマの一ジャンルとして普及していたが、現在ではテレビドラマとして盛んに作られている。世界各国で作られているが、特にアメリカでの制作が盛んである。

現在、アメリカのテレビドラマの一大ジャンルとなっている。アメリカのテレビ局ではコメディ番組を集中編成することが主流となっており、たとえば1990年代から2000年代にかけてアメリカのテレビ局NBCは、キャッチコピー「Must See TV」(“観るべし”程度の意)のもと、視聴者が一番多い木曜日の夜にシットコム4作品を編成していた。アメリカでは9月から翌年5月までの期間(スポーツ番組が落ち着く期間)に新作を放送する慣例があり、人気作品は1年間に20数本制作される。

この編成で「シーズン」と呼び、視聴率を中心に考慮し、以降のシーズンが制作されるか決定される。そのため、「最終回」を定められた作品は少ない。

実際のスタジオに観客を入れ、観客の笑い声や拍手を収録し、編集する(画面が切り替わるとオチが映る演出では観客には理解不能なため挿入される場合もある)「ラフトラック」という音響効果技法が多く採用されている。


シチュエーション・コメディ 日本製のシットコム

日本でも、このようなコメディは少なくない。

日本のテレビ創生期の番組については資料が少なく、どの作品が最初のシットコム作品であったのか断定することは難しいのだが、最初期の物としてよく知られた作品には、澤田隆治が演出した『ダイラケのびっくり捕物帖』(大阪テレビ放送、後にABC、1957年-1960年)が存在し、少なくとも1957年には既にシットコムスタイルの番組が日本で存在していたことがうかがえる。

さらにラジオドラマを含めるなら「シットコム」と呼べる作品はもっと古くから存在する(たとえば1954年 – 1965年放送の『お父さんはお人好し』など)。

特に、著名な作品としては、『てなもんや三度笠』『番頭はんと丁稚どん』『頓馬天狗』などが挙げられ、日本では関西で特に人気があるスタイルだった(1話完結なので、厳密にはシットコムではないが『吉本新喜劇』も近いスタイルを持っている)。

しかし、全国的には、スタジオ収録のドラマが主流になったことや、関西制作の番組が全国放送されることが少なくなったため、1970年代中期には、一般的には廃れてしまった。ただし、関西ではその後も脈々と受け継がれ、最近でも『お笑いドクター24時!!』など、同スタイルの番組は作り続けられている。また『大阪ほんわかテレビ』のように、番組のコーナーの一つとして存在することも少なくない。

三谷幸喜が自身の脚本・演出による『HR』(フジテレビ、2002年-2003年)を「日本初の本格的シットコム」との謳い文句で放送したが、小林信彦が『週刊文春』の連載コラム [1]で「日本初の本格的シットコムは1960年代に放映された『スチャラカ社員』である」と物言いをつけた[2]。

『スチャラカ社員』は香川登志緒脚本、澤田隆治演出、朝日放送(ABC)で1961年から1967年まで放送された番組。小林は「当時ハリウッドの演出家が偶然この番組のカット割りを見て、日本にもシットコムのようなものがあるのかと驚いた」というエピソードを紹介し、この番組(『スチャラカ社員』)が「日本初の本格的シットコム」であると主張した。

ただし、前述のように『スチャラカ社員』に先行して『ダイラケのびっくり捕物帖』が存在しており、これらの番組制作に携わった澤田は「同スタイルの番組としてはこちらの方が先」と主張している[要出典]。

シチュエーション・コメディ 脚注

^ 『週刊文春』2003年1月16日号参照。
^ 『花と爆弾 – 人生は五十一から』(小林信彦)参照

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